「レモングラス」というハーブをご存知でしょうか？レモンの一種だと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はレモングラスはイネ科の植物なのです。ここでは、多くの方にぜひ知っていただきたい、レモングラスの特徴についてご紹介します。

タイ料理やエスニック料理などに欠かせないハーブの一つとして有名なレモングラス。レモングラスは、イネ科オガルカヤ属の多年草植物です。レモンに似た爽やかな香りを持ち、葉はススキに似ているため、日本では「檸檬茅(れもんがや)」とも呼ばれています。

最近では、有機栽培しているところも少なくありません。レモングラスには、大きく分けて「ウエストインディアン・レモングラス」、「イーストインディアン・レモングラス」の2種類があります。

どちらも同じような香りを発しますが、ウエストインディアン・レモングラスの方がより香りの質が良いことから、多くの料理に使用されています。レモングラスは元来、熱帯地域に分布する植物であるため、高温多湿を好み、耐暑性に優れているのが大きな特徴です。しかし、耐寒性は低いため、寒冷地での栽培は向いていません。

日本では関東以南の暖かい地域で栽培されていますが、冬場の寒さ対策が必要となります。レモングラスの収穫時期は6～10月頃で、特に夏場の7～8月は勢い良く育ちます。また収穫時期以外でも、レモングラスを乾燥させることで1年中楽しむことが可能です。

レモングラスの最大の特徴は、名前の通り、レモンのような香りがすることです。このレモンに似た香りは、「シトラール」という成分によるもので、レモングラスから抽出される精油の主成分になります。化粧品・香水の原料やアロマオイルの他、食品にも利用されています。